「とくしまのジビエ(シカ肉料理)普及試食会」参加報告
▲試食会に先立ち、シカ解体の様子を紹介する地下足袋王子。ナカの山のPRも忘れません^^)。四季美谷温泉&ナカ(徳島県那賀町)においでのみなさん、
そして地下足袋王子ファンのみなさんこんにちは。
昨日(2月7日)、地下足袋王子は、表題の通り
徳島市のJR徳島駅近くにある阿波観光ホテルで開催された
「とくしまのジビエ(シカ肉料理)普及試食会」に足を運び、
しっかりと講演を行ってまいりました。
ナカをはじめ西日本第2位の高峰・剣山とそこに連なる
山々では、今、野生シカによる食害が深刻な状況にあります。
このため、県をあげてのシカ捕獲が行われており、
とらえたシカを食材として、産地PRにつなげられないだろうかというのが、
今回行われた試食会の目的のひとつでした。
試食会に先立ち、シカによる食害の現状や捕獲の状況、
またジビエ(シカ肉料理)の紹介が行われ、
地下足袋王子も産地の代表の一人として「那賀町のシカ肉加工及び流通について」と
題した講演を行うため壇上の人となりました!
ナカでシカが捕獲されると、まず地下足袋王子のもとへ連絡が入ります。
これを原則、1時間以内に解体するのは、今のところ地下足袋王子ただ一人。
というわけで、今回の試食会に提供された食材(シカ肉)20kgは、
すべて地下足袋王子が用意しました。
これを食材に、阿波観光ホテルの料理長さんがこしらえたジビエは、
鍬焼や握り寿司、天ぷら、ハンバーグ、各種中華料理など12品。
いずれも柔らかく、クセのないうまみあふれる味わいの逸品に仕上がっており、
試食会に参加された各関係者のみなさんから好評を得ていました。
今後、こうした料理が四季美谷温泉はじめ各食事処などに普及し、
徳島県をそしてナカを代表する味覚となってくれるに違いありません。
すでに四季美谷温泉では、シカ肉を使った定食などを提供しています。
ナカへ足をお運びいただいた際には、
地下足袋王子がさばいたおいしいシカ肉料理を味わっていただければと思います。
それでは、試食会の様子を写真でご覧ください。
▲徳島県知事や那賀町観光協会会長のスガタも。
▲12品のジビエ料理に可能性を模索するみなさん。
▲県知事と地下足袋王子(写真左)。四季美谷温泉ともみじ川温泉の両支配人(写真右)。
▲ナカの副町長さんも壇上でシカ肉料理の普及を訴えました。
▲テレビや新聞など、多くのマスコミ関係者も取材にやってきてくれました。
▲和洋中。さまざまな料理にスガタをかえたシカ肉。参加者から好評を得ていました。
-----解体の様子・写真拡大時にはご注意ください-----ここからは地下足袋王子のシカ解体の様子です。
写真をクリックすると大きな画像となりますが、
かなり
刺激がありますので、そういった画像に弱い方は、ご注意ください。
▲とらえられたシカを洗浄します。ナイフは煮沸消毒
▲内容物が出てこないように、手際よく腸を結束します。
▲重いシカをつり上げ、皮を剥がします。写真左は、猟銃の弾が残っていないか検査しているところ。
▲シカだったものが、じょじょに食材へと変わっていきます。
▲約20kgほどのシカからとれる食肉は、5kgほどなのだそうです。
▲ももからも、上質なお肉がとれます。再度、弾が残っていないかを確認。
▲検査用に肝臓を保管します(写真左)。食材となったお肉を真空パックする地下足袋王子(写真右)。
▲最後は、報告書をまとめます。
シカの食害が深刻な剣山系の山々で、いまやシカは害獣とされ捕獲されています。
ただ、シカはもともと山に住んでいる生き物です。
「これを人の思惑で捕まえるからには、大切に食べてあげなければならない」と、
地下足袋王子は言います。
そして、食材として活用するために猟をする人、解体する人(地下足袋王子)、料理する人
などをはじめ、多くの人々の努力と労力が注がれています。
そうした大切なシカ肉を食材としたおいしい料理を、
できるだけたくさんのみなさんに召し上がっていただきたいと願っています。